妻と娘はもう少し茨城にいるようだったが、私は一足先に茨城から東京へ帰る。

その電車の中で、八王子papaBeatの高野正樹さんが亡くなったことを知った。2005年の7月に上京してすぐに出演するようになったライブバーだ。高野さんはいろな話をしてくれたり、火曜日を飛魚ナイトとして使わせてくれたりした。

上京したてでまったく知り合いもいない人間に、火曜日の全日程で自分の好きなイベント組んで良いよ。っていうのは、いま考えるとかなり勇気が必要なことだと思う。ある程度会話する中で、信頼されていたのかもしれないな。と思うと泣けてくるな。

こっちも上京したてで有名になることしか考えていなかったので、まずこの機会を活かそうと思って、どうにかして人を集めようとして、いろんな人に声をかけたな。
「八王子papaBeatっていう広くて素敵なライブバーがあるからライブをしないか」当時路上ミュージシャンがたくさんいたこともあって、駅前なんかでいろんな人に声をかけていった。

そこで知り合いも増えたな。ありがたいことに。後半はワンマンライブに切り替えたり、いろいろと実験的なイベントも開催させてもらった。寿司食べ放題とか。大画面でお客さん全員でぷよぷよやってからライブやるとか。

23〜27ぐらいまでまさに青春といった感じだったな。八王子を離れて10年以上たつけど、あのときどうにかして有名になれないかと考えていた頃ってもう、幻みたいだもんな。

高野さん、ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。
ゆっくりおやすみください。