仕事帰宅。

本読んだり。

最近読んだ本
「さまよう刃」東野圭吾

職場の人から
借りて読んだ。

うーむ。
暗い話であった。

しかし
なるほど
エンターテーメント小説とは
このようなことか。
と思うところもあった。

人生のこう
ギュイーンとスピードが
あがった瞬間を描写する
という。

Aという事件
ちょっと普通起こらないような事件が
起きて
そしてBという事件につながっていく。
息つく暇もなく
Cという登場人物と
Dという登場人物が出てきて
発展し
収束に向かう。
そしてラスト。
作者なりの切り上げ方をする。

詩や純文学と
違う点は
おそらく

たとえばここに
一つのりんごがあるとする。

りんごが
爆発してまず食べようとした
人間の頭が吹っ飛ぶ描写から始めて
探偵のやつが
たばこをさかさまに持って考え事を
している隣に犬。
雑種の犬と。
その友達。
その友達が
ははーんこいつ
今考えごとをしているな。
なにせこいつは
考えごとをするとき
かならずタバコを反対に持つからだ。
そして
何かがひらめいた際には
どこからともなく
フリスビーをとりだし。
真上というか
若干右ななめ上にぶん投げる。
そして犬にとってこさせる。
そのときのキメ台詞はこうだ
「へい!ワンちゃん。とってくるんだ!」
そうなったらもう犯人は捕まったも同然さ。

これがエンターテイメント小説ね。


ここにりんごがある。
僕は28歳で
8月生まれだ。
隣にねこ。
夕暮れの柿の木に
あの子のスカート模様を
思い浮かべて
すべすべの太陽に突入するところ。
コタツは赤。
湯気は白
ほっぺはピンク。
ああ
君はどこで何をしているのだろうか。
11月。
暮れてゆく秋に
劈く空気とサツマイモの空。
りんごを見つめ
冬を待つ。

雪の空を想像し
受話器をひたすらにぎりしめている。

りんごまだ
食べたりず。

こっちが
詩で
話がどこにも行ってない感じ。

まぁ
良いのだけれど。

寝よう。
おやすみなさい。